蒼い蒼い午前六時
   深く息を吸い込んでも
   私は蒼く染まらない



   寝ぼけて揺らめくテールランプの赤も
   呑気に点滅を繰り返す黄色信号も
   私を染めることはできない
   


   それなのに挨拶一つで
   私は芯まで染まってしまった
   色も無かったはずのその挨拶で